ライデン設定的な

雷神界を取り巻く濃雲の中、雷神族の少年が一名飛んでいた
濃雲の中は常に雷が駆け巡っており、少年の横を雷が追い抜いていく
そのたびに彼は小さく笑っていた

濃雲のさらに奥、光も届かぬ深き濃雲に辿り着く
そこは王族にしか行けぬ場所であり、より強くまばゆき雷で満たされている

少年は真っ暗な雲の上にそっと降り立った

無数の雷が彼の頭上はるか高いところに集まり、轟音を鳴らして彼の足下を照らすと再び無数の雷に戻り散っていった

雷が消えていくそばから新たな雷が現れ音と光を振りまいていく
雷の歓迎を受け、少年は破顔する

「じいちゃんたち、こんちはっ」

雷神界を取り巻く雲の中を走る雷はかつて雷神族の魂と肉体に宿っていたもの、そしてこれから宿るものだ
王族にしか入れぬこの場所を駆ける雷たちはかつて王族だった雷である

そこへ何の障害もなく入ることができる少年、彼こそが次代の雷帝に定められたライデン殿下なのだ

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久しぶりに文字っぽいもの書いた
雷神族は魂と肉体と雷で構成されており、死後魂はあの世へ、肉体は土へ、そして雷は雷神界へ帰るという設定
もしかすると魂と雷に変更すっかもだけど。

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