甘味中毒

紅茶を作ろうと、私は水を入れた片手鍋をコンロにかけた
アパートには、ポットがない
もともとはあったのだが、お湯を使う機会が少ないために片付けられてしまった

水からかけたため、沸くには少々時間がかかる

私は何も考えず、冷蔵庫を開け、中の清涼飲料水を取出し二口ほど飲んだ
もともとは明日からの旅行に持っていくつもりだったものである
アパートに着いてすぐに試飲してみたが、実はあまり口に合わず、明日持っていくか悩んでもいた

そんなことも忘れて、私は飲んだのである
旅行用とは別に、何かを買えばよかったのだろうが、茶を沸かせばいいや、と考えて買うのを辞めたのだ

頭では茶でいいと思っているのだが、体は水分を欲し待つことを許さなかった
だが、それ以上に舌が甘味を求めていた
数時間前にチョコプリンとドーナツを食べたにも関わらず

いつか砂糖で舌が溶けるのではないかと、妄想を広げながらペットボトルを冷蔵庫に戻すと、お湯が沸いていた
茶葉を入れた急須にお湯を入れ、しばらく待ち、コップに茶を注ぎ、茶葉を受け皿に置く
そして、通常の三杯の甘さと言われる人口甘味料をコップに注ぐ
いつもなら数本、急須に直に入れて調味するのだが、甘いものを飲んだ後なので、一本で十分
さぁ、飯だ

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