とり

わたしはとり
うみのうえをとぶとり

じぶんのしまをしゅっぱつして、うみをながめてひたすらとぶ
おきにいりのしまにおりたち、はねをのばす

それがわたしのたのしみ

だけどさいきんきづいたことがある
だんだんしまがへっている
しまのひとがいなくなっている

どうしてなくなってしまったのか
どこへいってしまったのかわからない

わたしにはなすすべがなく、やはりうみのうえをとび、しまをさがす

いつかわたしひとりになるのだろうか
わたしのしまもほろぶのか

なやみはいつかふあんになり、それでもわたしはしまをさがしてとぶことしかできない

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